「1960年代に生産された
自動車専用時計」

当時の大衆車には時計は装備されておらず、スミスがアクセサリーとして製作したのが、このモーターウォッチ。黒くつや消し塗装されたケースや、インデックスや長短針に施されたルミナス(夜光塗料)が特徴的なデザインです。

▲時刻設定の際には、竜頭を引っ張り出すのではなく、逆に竜頭を押し込みながら回して合わせるとてもユニークな構造。基本の形態とメカニズムは、センターセコンドの懐中時計用を流用していますが、デザインや竜頭の位置、そして、取り付け方法などはこの時計独自の設計となっています。

▲箱、保証書、自動車への取り付け説明書、そして内袋までもが美しいコンディションで揃ったデッドストック品です。

▲クルマのダッシュボードへは裏蓋の磁石で取り付けますが、鉄製以外のほとんどのダッシュボードへも付属のアタッチメント・プレートで取り付け可能です。(パネルが木製の場合は、付属のネジで固定可能です)

▲ルビーなどの石が使用されていないムーブメントゆえの耐久性の問題をカバーするために採用された振動数の少ない４ビートのムーブメント。この時計ならではの振り子が刻むゆったりとしたリズムを味わうことができます。

▲ムーブメントに刻まれた「MADE IN GT BRITAIN」は英国製である証。