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スミス社製腕時計について(商品はこちらです)

ヒストリー
1851年サムエル・スミスは時計工房を家族とともに立ち上げました。そして1970年代のクウォーツ革命で、機械式時計の勢いが衰えるまで英国製を貫き高品質の腕時計、置時計、タイマー、そして自動車及び航空機用メーターなどを作り続けてきました。

また、1940年代(?)にはスイスの名門ジャガー・ルクルトのテクニカル・ディレクターが指導にあたり、ハイ・クウォリティーなムーブメントを手に入れました。他の英国時計メーカーがスイス製のムーブメントを搭載する手法を取り入れたのに対してスミスは、あくまで英国製にこだわりました。デラックス、アストラル、インペリアル、そして1940〜50年代に生産されたシリーズ名の付かないスミスのムーブメントは、それ以前のプアーな設計と比べ格段に高品質になりました。これらのモデルはクウォリティーが高い分、価格も高額でしたが、信頼性、整備性のよさから長く使うことの出来る、もっとも英国らしいスミスと言うことが出来ます。

バリエーション
My dear Miniで取り扱っておりますスミスは1940〜60年代に作られたモデルが中心です。それらはグレードによりシリーズ化されており以下のようなバリエーションとなっています。

1.EMPIRE(エンパイア)
5石、7石のムーブメントを搭載した普及モデルです。エンパイア・シリーズが登場したのは1930年代からと言われていますが、本当のところは定かではありません。簡素なプレートで構成されたシンプルなムーブメントは、コストを抑えることを前提に設計されたデザインと言えるでしょう。パレットとバランスにのみ石を使用し、他の軸受け部分はプレートに開けられた穴が直接シャフトに触れるため精度、耐久性は優れているとは言えません。ケースは、ほとんどが真鍮、アルミに金メッキ、または、クロームメッキです。

2.SMITHS(無記名)
スミスのロゴのみでシリーズ名が記されていないモデルで1940〜50年代に生産された機種は15石の後述のデラックスモデルに使用されたムーブメントを搭載したとても信頼性のあるモデルです。ケースは金メッキ、クロームメッキ、ステンレス・スチール、シルバー無垢、金無垢のいずれかとなります。

3.DE LUXE(デラックス)
読んで字のごとく、贅沢なシリーズであり、もちろん定評のあるジャガー・ムーブメントが搭載されています。タイプは非常に多く、ケース、文字盤がの微妙な違いを含めれば何十種類にも及びます。大きく分けると、サブ・スモール・セコンド(秒針が分針、時針同じ軸上になく6時付近に小さなダイアルが着くもの)とセンター・セコンド(秒針が文字盤の中心にあるもの)の2種類です。前者は15石、後者は17石のムーブメントをしようしています。ケースは金メッキ、クロームメッキ、ステンレス・スチール、シルバー無垢、金無垢のいずれかとなります。

4.ASTRAL(アストラル)
デラックス同様ジャガー・ムーブメントを搭載し15石のサブ・スモール・セコンド付と17石のセンター・セコンドで、秒針の先端は菱形をしていて赤く塗られています。中には赤い部分が半透明となり、文字盤に赤い影を落とすオシャレなモデルもあります。また、ワインダーを引っ張ると秒針がロックする機構が付いている機種もあり、秒単位での時刻設定が可能となります。
ケースは金メッキ、金無垢のいずれかが大半となります。

5.IMPERIAL(インペリアル)
スミス腕時計の最高峰のモデルがこのインペリアルです。金メッキもありますがほとんどが9金無垢となります。ムーブメントは19石を搭載して、スミス社製の金無垢ブレスレットを搭載した珍しいモデルもリリースされていました。

My dear Miniがお届けするスミス

40歳以上のアンティーク
スミスの腕時計は40年以上の時を経て来たアンティーク製品です。それまでの使用状態やメンテナンスの仕方でひとつとして同じコンディションのものはございません。そのため使用前には知識と技術の備わったメカニックによる点検整備が不可欠となります。

厳選されたスミスを英国より輸入
My dear Miniでは特にコンディションの良いスミスの腕時計を扱っております。ケースや文字盤のコンディションが良くても、ムーブメントもコンディションが良いとは限りません。そのため、ムーブメントのコンディションを事細かに調べ状態の良いものだけを輸入致しております。

オリジナリティーにもこだわっています
アンティーク製品は、コンディションだけでなく、いかにオリジナル度が高いかも価値判断の基準となります。My dear Miniでは豊富な知識を生かし外見だけではなくムーブメントに対してもオリジナルの部品が使用されているかを厳しくチェック致しております。最新のクウォーツ搭載のスミスなんていうのも悪くないかもしれませんが、My dear Miniではオリジナリティーを大切にしています。

毎日使えるスミス
入荷した製品はすべて(デッドストックの場合は特に記載のない限り分解致しておりません)分解、点検して、安心して毎日ご使用いただけるように、整備を施しております。時には、必要に応じてパーツの交換も致しております。1960年代以前のアンティーク・スミスの誤差は一日数十秒ですが、個体によってはそれ以上の場合もございます。My dear Miniのスミスは毎日一度竜頭を巻き上げていただければ、動き続けるように整備してあります。

アフターサービス
My dear Miniでお買い求めいただきましたスミスにつきましては、良い状態でお使いいただけますよう、使用状態に応じた分解掃除をお薦めいたしております。通常3年から5年に一度はご使用いただいていなくても行っていただくことがいつまでも良い状態を保つ秘訣となります。シンプルな構造であるスミスの分解掃除はお近くの時計店で行うことが可能ですが、お困りの場合はMy dear Miniでも承ることが出来ます。

スミスのご使用方法

機械式手巻腕時計の性質
スミスの腕時計をお買い上げいただきましたら、使い始める前に機械式手巻腕時計の性質をご理解下さることをお薦め致します。

1.構造と仕組み
手巻の腕時計は当然動力であるゼンマイを巻く力を人の手に委ねています。つまり、毎日、竜頭を巻き上げることにより一日の働きをしてくれるわけです。人の手によって巻き上げられたゼンマイはゆっくりと解きほぐされてゆき歯車を回します。いくつかの歯車が絡み合い秒針、分針、時針を正確に動かすのです。その時、振り子が一秒という時間を決めゼンマイの動きを制御するのです。毎日時計を動かしてやるために、人が日に一度、ゆっくりと竜頭を回す。電池さえ入れておけば一年以上も正確に動いてくれるクウォーツ時計と比べるととても面倒なようにも思えますが、そんなところに機械式手巻腕時計の魅力のひとつがあります。

2.プロテクト機能
現代のクウォーツ時計とは全く違い、防水、耐衝撃性、アンチ・マグネティック性はほとんど備わっていないとお考え下さい。だからといって水滴が一粒でも時計にかかったり、ちょっとでもぶつけたりしたら、止まってしまうというわけではありません。雨に当たったら、水分をふき取ってやり、ぶつけてしまったら、一日の狂いが増えていないか気づかってやれば良いのです。また、強い磁気のあるもののそばには長時間置かないようにしてやれば良く、そんなに神経質になることはありません。

3.ワインダー(竜頭)の巻き方、時刻設定
ゼンマイに動力源となる力を蓄えるには、ケースの右側に付いている小さなワインダーを時計周りに巻きます。あまり大きな力を入れずゆっくりと手ごたえに注意しながら巻いてゆきます。時計周りに少し巻いたら、その分だけ反時計周りに戻してやります。何回か繰り返すと少し重さを感じ始めますので完全に回らなくなる前に終了します。ここで、無理をするとギヤをいためるだけでなくメインスプリングをも壊してしまうことになります。
次に時刻設定ですが、ワインダーを軽く引っ張りその状態で、反時計周りにゆっくりと回し、時刻を設定しワインダーを元の位置に押し込みます。

4.お手入れ方法
前述のようにスミスの腕時計は湿気、衝撃、磁気に弱い精密機械です。使用しないときもこれらの条件下での保管を避けるようにして下さい。また、軸受け部分にはオイルを注してありますので極度の乾燥も嫌います。また、レンズはほとんどが樹脂製ですので直射日光に長時間さらされるとひび割れなどの原因となります。汚れた場合はやわらかい布でふき取るようにして、水分を残さないで下さい。

簡単な整備方法
スミスの腕時計は当時の英国車と同じように、オーナー自身がある程度のメンテナンスを行えるように設計されています。「どうも、最近狂いが激しくなってきた」などと思った時、もちろん時計店に相談すれば修正をしてもらえます。しかし、英国人にはオーナー自身がクルマの整備をするように、時計の整備をしてしまうケースが多いようです。

1.誤差の修正方法
時計の狂いが増えてきたと感じたら、オーナー自身がある程度修正できるのが機械式手巻腕時計の楽しいところです。バック・プレート・オープナー(先がナイフのようになった専用工具)で裏蓋をこじ開けます。この時裏蓋と本体の隙間には他の部分よりも広がっている箇所(ほとんどがワインダーの反対側)が必ずあります。そこにオープナーを差込こじ開けるのですが、しっかりと時計本体とオープナーを握り、両手に左右方向の力がかからないようにしてこじ開けます。力が入りすぎると時計本体や内部のムーブメントばかりでなく手を傷つけてしまうので細心の注意が必要です。不安がある場合は時計店であけてもらいましょう。なお、機種によっては独立した裏蓋を持たず文字盤側のカバーを開けてからムーブメント取り出すタイプもあります。
裏蓋が開いたら忙しなく
小刻みに動くバランス(振り子)がすぐに目に入るでしょう。バランスを固定しているプレート(バランス・コック)の上部につけられているインデックスというレバー(レバーがない機種もあります)を動かして誤差を修正します。方法は時計が遅れるようでしたら、インデックスをFまたは+側にずらし、時計が進むようでしたらインデックスをSまたは-側にずらします。ずらし具合はすこしずらしては、その結果を見るという作業を繰り返しちょうど良い場所を見つけるようにします。

2.分解と洗浄(オーバー・ホール)
定期的に行うオーバー・ホールをオーナー自身が行うことは決して不可能なことではなく、英国では時計趣味のひとつの楽しみとして行われています。ただし各部品はミクロ単位で設計、製作された精密機械ですので、実行するには充分な知識としっかりとした技術が必要となります。それゆえ、自分の腕時計をバラバラにして洗浄後、組上げワインダーを回した時にバランスが揺れ始めた時の喜びは筆舌に尽くしがたいといえるでしょう!まずは、裏蓋を開けてみることからスタートして、充分に知識を身につけていただき少しずつばらして行くことは、機械式手巻腕時計を楽しむ醍醐味でもあるので、ぜひ、トライしていただきたいものです。ただ、スミスの部品はとても入手しにくいですので分解時に健康な部品を傷つけてしまわないように注意深く行ってください。